ニュース
2月28日

小耳
▼ハンガリーでは昨年10万人の赤ちゃんが生まれたが、このうち3万5500名の赤ちゃんは結婚していないカップルから生まれたとか。(結婚していなくても、長い間一緒にいれば結婚しているのと同じ権利がもらえると聞いたことはあるけど。内縁関係の間に生まれる子供の数はどんどん増えているそうだ)
▼ジュルチャーニ首相は先週土曜日の社会党大会で「カーダール時代からの脱却」を叫んだが、「なぜ今頃カーダール?」とその発言の意図が理解できない人が多数いたとか。(ジュルチャーニ首相が党首に選出されたことに関して、ある政治学者はラジオのインタビューで「社会党内でも『最も好ましくない選択だが、FIDESZに政権を奪われるよりはまし』という意識があったのだろう」と言っていた。)
▼15日に導入された「受診料」システムだが、今でもはっきりとしたことがわからない点が多いらしい。例えば「18歳未満、妊婦、緊急時には受診料はいらない。」となっているが、「緊急」かどうかは医師が判断することで、明確な規定はない。あと、検査などで同じ日にいろいろな科にまわされる場合には1度受診料を払えばよいらしいが、実際には科ごとに300フォリント払っている場合もある。あと、「私は貧乏なので受診料が払えない」と言ったからといって医師は診察を拒否することはできないが、この場合結局どうすればいいのか・・・明確な罰則規定もない。などなど・・・
▼中央統計局の発表によると、2006年は2005年に比べて交通事故の数が増えた模様。飲酒運転による事故も7%増えた。事故で最も多いのは交差点で人をはねる事故だった。
▼医学部を卒業した医師が専門医になるとき、これまで政府から専門医になるための研修などの補助金がおりていたらしいがこれがなくなる模様。これにより、多くの若い医師がハンガリーを離れて外国に行ってしまう恐れがあるという。
▼新型路面電車コンビーノが26日にまた止まったらしいが、これは乗客の靴からの水で機械に問題が発生したかららしい。(雨・雪で靴やブーツがぬれていて、機械の防水システムが不完全だったので水が入り壊れたとか。)
▼「初等・中等教育機関に通う生徒が寮に入っている場合、週末も寮にとどまると別に費用を払わなければならない」という法改正の準備を現在行っているとか。ただ生活苦にある子供たちはこの措置から免除される模様。
▼3月15日にFIDESZがエルジェーベト橋からブラハルイザ広場までの間で集会を行うことに関し、デムスキー・ブダペスト市長がオルバーン党首に「場所を変更するように」と書簡を送ったが、オルバーン氏ではなく、ブダペスト議会のFIDESZのトップであるタルローシュ氏(前回のブダペスト市長選挙でデムスキー氏と接戦となった人)が返事を書いたが、デムスキー氏を完全にこきおろすような内容だった。(例えば「自分にはDr.をつけているのに、オルバーン氏の名前にはDr.をつけていない。これは育ちの問題だ。」とか・・)
▼昨日、警察のゴム棒についての話を書いたが、ゴム棒ではなくて、ゴム弾の間違いでした。すみません。

有料国道(12トン以上のトラックのみ)
4月1日から12トントラックが一部国道を走る場合有料となる。これまでどこの国道が有料になるかわからなかったが、そのリストが出た。(正式な発表はまだらしいが)(12トントラックを運転する邦人の方はそういないと思いますが一応リストを出しておきます。
国道1号線 Almasfuzito-11136番の標識まで
国道2号線 Vac-Retsag
国道3号線 Kapolna-Kerecsend
国道4号線 Szolnok-Torokszentmiklos, Ujfeherto-Nyiregyhaza
国道6号線 Szentlorinc-Szigetvar
国道8号線 Varpalota-Veszprem, Ajka-Devecser, Kormend-Orszaghatar
国道10号線 Budapest-Pilisvorosvar
国道21号線 Salgotarjan-Batonyterenye
国道26号線 Miskolc-Sajoszentpeter
国道33号線 Tiszafured-Hortobagy
国道38号線 Tokaj-Rakamaz
国道42号線 Mezopeterd-Orszaghatar
国道43号線 Szeged-Mako
国道44号線 Lakitek-Tiszaug
国道47号線 Hodmezovasarhely-Szeged
国道51号線 Kiskunlachaza-Domsod
国道52号線 Solt-Dunafoldvar
国道53号線 Kiskoros-Kiskunhalas
国道54号線 5407-54122 の標識間
国道55号線 Baja-Alsonyek
国道56号線 Bataszek-Mohacs
国道61号線 Cece-Simontornya
国道63号線 Sarbogard-Cece
国道71号線 Balatonvilagos-Balatonkenese, Keszthely-国道76号線まで
国道75号線 Als?p?hok-Zalaap?ti
国道81号線 Szrkesfehrervar-Sarkeresztes, Bakonysarkany-Kisber
国道84号線 Janoshaza-Sarvar
国道85号線 Gyor-Csorna, Kony-Csorna
国道86号線 Egyhazasradoc-Kormend, Mosonmagyarovar-J?nossomorja

コンビーノ
新しい市電コンビーノはブレーキのききがよく、急ブレーキでひっくり返ってしまう人が絶えないらしい。それでBKV(ブダペスト交通会社)はラジオなどを利用して、「ちゃんとつかまって」と呼びかけている。

どちらが悪い?
サボルチュ・サトマール・べレグ県のNyircsaszarという町では、町がガス会社にガス料金を払わなかったとして、ガス会社が町の施設へのガス供給をストップした。このため幼稚園や学校は寒さのため休校となった。町によると、ガス料金の料金請求書が来ていなかったらしく、すぐ24万3000フォリントのガス代を支払い、28日からは子供達も幼稚園や学校に通えるようだ。

購買
ある銀行が調べたところによると、昨年秋の暴動事件以来ハンガリー人の購買意欲が下がってきているらしい。また同銀行が調べた12の国の中ではハンガリー人が最も「(現在や将来の生活に対し)悲観的」ということもわかった。

2月27日

多忙につき小耳にはさんだニュースのみです。

▼世論調査会社Medianの調べによると、国民の3分の2程度が今の政府を支持しないとし、残りの3分の1のうちの1割以上も「連立与党はこのままでもいいが首相は変わって欲しい。」と考えて欲しいと考えていることがわかった。(前日本ではやった「国家の品格」によれば、民衆は馬鹿だから、真のエリートは民衆の言うことをいちいち聞く必要はない・・・と書いてあった気がするのですが、今のハンガリーの状況はどうでしょうか。)ただFIDESZが主張している、選挙の前倒しについてはあまり多くの賛成意見は集まっていないようだ。
▼与野党議席数が同数で体制の決まらなかったHeves県で野党側の議員が与党側に票をいれたことにより与党側の体制が固まったことについて、FIDESZはこの議員を民事で訴えることを決めた模様。
▼社会党大会では、ジュルチャーニ首相が「75%の指示がなければ党首に選ばれてもならないし、首相もやめる」と党内の引き締めをはかったことについて、各方面から「そこまでやるか」という意見が出ている。(結局90%の支持率で党首に選ばれた。これに関しジュルチャーニ氏は「首相が党首をした方が政府と党の方針が一本化してやりやすい。これが普通だ。」と強気の発言をしているが、党員や議員達は「長期的な視点で見ると、これからもずっとジュルチャーニ氏を支持するとは限らない」と考えているようだ。)
▼ある日刊紙によると、OECD諸国の中で国民が国や自治体に支払う割合が多いのはハンガリーだと書かれていた。一方、別の日刊紙には国民の77%が2020年にブダペストでオリンピックを開催するために立候補すべきだと考えていると載っていた。
▼ハンガリーの人口は1980年から減り続けているが、昨年は人口減少のスピードがかなりおそくなったらしい。ちなみに去年末でのハンガリーの人口は1006万4000名。(2005年より1万3000名減少)
▼FIDESZは警察のゴム棒の使用を禁止する法令を3月15日までに可決したい考えを示した。一方与党側は「方向性としては賛同するが、3月15日に合わせようとするのは、政治的な動きであり賛成できない。」と述べている。(FIDESZは15日に大集会を予定しているから。)
▼冬にならないうちに春〜と思っていたら、26日は各地で雪となり交通に影響が出た。
▼British Councilがハンガリーから撤退するとTimesに書いてあったが、British Council側はこれを否定した。(ただ、語学コースは辞めるらしい。英語のコースは乱立しているので、経済的にやりくりするのが難しいようだ。)
▼28日(水)より95のガソリンが1リットルあたり6フォリント値上がりする。(軽油も1リットルあたり2フォリントの値上がりとなる。)
▼交通事故による死者の数がまだ多いとして警察は罰点制度を更に厳しいものにしたいと考えている(確かハンガリーの罰点は日本とちがい加点で点数ごとに2年の有効期限がある。18点たまってしまうと免許没収)

▼セゲドの野生動物園でカンガルーのお母さんが赤ちゃんをすててしまい、飼育員が飼っているというニュースもありました。あと、これは授業で学生から聞いたのですが、セゲドで親子2人で暮していた家庭で母親が急な病気で(自宅で)なくなってしまい、残された5歳の子供が5日間、(母親がなくなったとはわからず)一人で家にいたそうです。(冷蔵庫のものを食べていたのでお腹の方は大丈夫だったようですが、6日目に隣の家に行き、母親が返事をしてくれないと言ったことで保護されたそうです。)

2月26日

先週は体調も悪く、また金曜日にはPCもクラッシュしてしまいました。自分の体の方は咳がまだ出るものの大分よくなり、PCの方は修理に出した店の人がわざわざ休日出勤までしてくれて土曜日には直してくれました。というわけで久しぶりのニュース更新です。(それでちょっと多目に出してあります。)ただ今週は教育実習生の授業を3日連続で見に行き、夜もプログラムがありそうなので、「多忙につきちょっとだけ」というパターンが増えると思います。

小耳
▼ヴェスプレームの郵便配達人強盗殺人事件に関与した男性がモールの銀行強盗殺人事件にも関与していたらしく、これまにモールの事件で逮捕され、すでに有罪判決まで出ている男性(ともう一人判決は出ていないが勾留中の男性がいる)が冤罪だったのではといわれ始めている。ただ、今回焦点となっているヴェスプレーム郵便配達人強盗殺人事件容疑者男性の供述に基いて、身柄を拘束した別の2名の男性の指紋は、モール事件の際に銀行からとられた指紋とは一致しておらず謎は更に深まっている(2月20日)
▼2月15日から導入された医療機関での受診料は18歳未満の未成年は支払い義務がない。しかし、ホームドクター協会は「未成年者がホームドクターとは別の医師に診断を受ける場合」「ホームドクターの推薦状なしに専門医のところへ行った場合」「理由もなく緊急なる診断を求めてきた場合」などは受診料を徴収すべきと指導している。(2月21日)
▼野党FIDESZは3月15日の独立戦争記念日にエルジェーベト橋のペシュト側で集会を行うことを予定している。これに対しブダペスト市長は混乱が起きるから自粛してほしいと要請していたが、FIDESZは考えをかえる気はない模様。(21日)
▼ヴェスプレームの郵便配達人強盗殺人事件容疑者の自宅でモール銀行強盗殺人事件で使用された銃器類が発見された模様。(21日)
▼ハンガリーのATMはカードのチップが読めるものが少ないらしく(10%程度)カード詐欺の犯罪者達がハンガリーをターゲットにしているという噂が流れている。(ATMでカードのチップが読めないってどういうことなんだろう。)(21日)
▼1月に、病院に行く途中の車がドナウ川の渡し船を待つ途中、いきなり坂道を下りだしドナウ川につっこみ、2人の子供を乗せたまま沈んでしまうという事故があった。(父親が渡し船のチケットを買いに行き、母親が前の座席を下りて後ろのドアを開けようとしたときに事故が起こった。)その後の調べで、この車のハンドブレーキがまったく動いていないことがわかった。(なくなった子どものご両親は本当にショックでしょう。21日)
▼26日の週より、ブダペストのカールビン広場で地下鉄4号線関連の工事がスタートし、4月5日より広場が閉鎖される模様。(ここは交通量があるところなので閉鎖になるとかなりの影響が考えられます。)(21日)
▼ブダペスト市議会は現在95ある専門高校のうち、いくつの学校を閉鎖・統合するか3月に決定する模様。(前の計画では21の専門高校が閉鎖・統合される予定であったが、確かこれを決めるのは6月か7月に延期になったはず。ということはまた新たに議論を始めるということか・・・また教育現場は混乱するだろうなあ。)(21日)
▼ハンガリーのどこの病院が閉鎖されるかなどの資料がインターネット上で公開されている。アドレスはhttp://www.inforadio.hu/files/korhazlista-1.pdfから4.pdfまで。(21日)
▼ACNielsen市場調査会社によると、ヨーロッパ全体では77%の人が結婚が内縁かにはこだわらないとしているのに対し、ハンガリーでそう思っている人は51%しかおらず、ハンガリー人はヨーロッパの中では保守的な方であることがわかったた。(また、小さい子供がいる母親は働かなくてもいいと考えているのも旧東欧諸国の特徴らしい。21日)
▼モール銀行強盗殺人事件に関し、新たに逮捕された2人について、警察が事件発生15分後に、スピード違反でこの2人を捕まえながら、そのまま行かせたという噂がたっている。これに関し国家捜査局はイエスともノーとも言わなかった。(22日)
▼前の保健大臣の要請で作成された「軽いドラッグ」の健康への影響へのレポートの中味が「軽いドラッグは健康に悪くなく、記憶力その他で有効面が多数見られる。」というもであったことから、現保健大臣がこれを廃棄するように求めている模様。(22日)
▼ハンガリーでは警察が職務質問(身分証明書の程度)を求める回数が1年間に200万回に達しているらしいが、これが何らかの結果に結びつくのは1%にも満たないらしくあまり効果的ではない。現在効果的な方法について調査が行われている。(22日)
▼野党は政府がアジアから大量の移民をハンガリーに入れる計画をたてていると主張している。(政府はこれを否定)これに関し、証拠資料としてFIDESZのウエッブサイトなどで非公開の資料が公開されている。時間がある方は読んでみてください(http://www.fidesz.hu/download/migracio.doc)22日
▼経済・自営業分析局の調べによると、エンジニアのディプロマを持っているものが最も仕事が見つけやすく、金融や法律のディプロマを持っている者が最も仕事を見つけにくいことがわかった。(22日)
▼政府が学校にデジタル黒板を導入しようとしていることに関し、教育大臣は「学校の維持の難しさとインターネットの導入は別問題として考えなければならない」との見解を示した。一方、教員組合は「そんなことよりも、まずはいい椅子を与えるなど基本的な学習環境の整備の方が先」と教育大臣の考え方を強く非難した。(22日)
▼先週に比べインフルエンザにかかる人の数が20%減ったらしい。あと2週間ほどでインフルエンザの流行も終息すると言われている。(22日)
▼市民弁護士委員が2006年の9月10月のデモ活動に関する警察の動きに対し「ジュルチャーニ首相に責任あり」という報告結果をまとめた。(前に国からの要請で出された報告書の内容が気に入らなかったのだろう。とにかく与党側・野党側2つの視点からの報告が2つないと駄目みたい。なんでもかんでも2つずつ必要だ。ちなみにこの報告書では「例えば10月23日のような大規模な警察の動きは政治の力がなければありえない。だから首相に責任がある」と書いてあるらしい。これはFIDESZのオルバーン党首も同じことを言っていて、国はこのオルバーン氏の発言に対する法的措置も検討しているとか。)(22日)
▼Heti Valaszという雑誌によると、FIDESZは「今後1年以内に政府を倒せなければ、2010年の選挙まで待たなければならない」と考えていることが載っている。また2010年の選挙で勝った場合にも、首相は前国立銀行総裁のヤーライ・ジグモンドになり、オルバーン氏は党首として指揮をとると書かれている(気がはやいなあ。)(23日)

▼大学入学試験申込の期限が終了したが、これまでのところ12万人が願書を出したことが明らかになった。(頑張れ〜!)(23日)
▼自由民主連合が14〜18歳のポルノに関しては、本人が納得していればOKのような意見を出したことに関し、社会党は断固これを反対するという意見を出した。(23日)
▼Heves県では与野党の議席が20ずつとまったく同数となってしまい、このため議会体制がつくれずにいたが、野党側の議員が与党側に票を投じたため社会党側が優勢の議会体制がやっとできた。(野党側は「何か裏取引があったにちがいない。」と強く非難している。(23日)
▼Szazadveg es Forsenseという世論調査会社は首相ポストに誰が適しているかという調査を行ったようだ。これによるとジュルチャーニ首相と答えた人が36%、オルバーン元首相と答えた人が33%、どちらも駄目と答えた人が255%いたそうだ。 (23日)
▼カポシュバールの店で100キログラムの毒性の物質の入ったパプリカの粉が発見された模様。
▼今週の後半から3月に入るが、お天気も春らしくなってくる模様。(結局冬のないまま春になってしまうのだなあ。)(24日)
▼ジュルチャーニ首相は、24日の社会党の大会で党員の75%の指示がなければ(立候補している)党首や首相の地位を降りる考えを示した。(それぐらい社会党が一体化しないと改革が進められないという意味らしい。確かに今社会党は支持率も下がってきているし内部も結構ガタガタしているはず。)(24日)
▼その社会党大会だが、結局ジュルチャーニ首相が89%の指示を受けて党首となった。(対抗馬はいなかったっけ?)(24日)
▼Szabadszallasという町の夫婦が1ヵ月半の赤ちゃんの具合が悪いと医師のところに連れて行ったところ、「喉の炎症」と診断され薬の処方箋を出してもらったが、赤ちゃんの具合は悪くなる一方でその2日後に赤ちゃんが亡くなってしまった。警察は事件性があるとして捜査を開始した模様。
▼オーストリアの工場からラーバ川に大量のオイルが流れ出た。

天気
月曜日:雲が多く雨のところもありそうです。たた午後から天気が徐々に回復していいます。最低気温は-1〜+4度、最高気温は1〜8度の予想です。
火曜日:雲が更に少なくなり、お日様ものぞくかもしれません。ただ、東側では雨がふるところもあります。最低気温は-1〜+4度、最高気温は4〜10度の予想です。
水曜日:また雲が広がってきて、雨のふるところもありそうです。最低気温は-2〜+3度、最高気温は8〜13度の予想です。
木曜日:初めは雲が広がり雨のところもありそうですが、徐々に天気が回復していきます。風が強くふくところもありそうです。最低気温は1〜6度、最高気温は9〜14度の予想です。

共産主義時代の犠牲者追悼
25日、アンドラーシュ通りで、共産主義時代の犠牲者を追悼する式典が行われた(恐怖の館周辺に数千人が集まった)。現与党の社会党は「共産主義時代の遺物」と言われていたりすることもあり、この催し物では政府に対する批判も叫ばれた。

格安レストラン
格安航空会社と同じシステム(早く予約すればするほど料金が安くなる)のレストランがハンガリーに広がりつつあるらしい。http://www.fapadosetterem.hu/public/reservation.jspのサイトでレストラン情報も手に入る。

どの道?
4月1日からトラックは高速道路だけではなく一部の国道でも通行料を支払わなければならなくなるが、今のところどの国道で料金を徴収することになるかは決定されていない模様。(道路の状況とか周りの環境への影響なんかも考慮されるらしい。)

いつものことだが
ブダペストの地下鉄4号線は2009年末に完成予定だが、プロジェクトリーダーによると、工期はもっと伸び、建設費もいくらになるかわからない状態だという。

花粉症
ハンガリーには25万人の花粉症患者がいるが、今年は暖冬が続いたため1月末よりすでに症状が出ている人がいるという。(私も毎年悩まされています。去年はホメオパシーの鼻スプレーでなんとか乗り切りましたが、今年はどうなるか心配です。)

小麦粉アレルギー
ハンガリーの小麦粉アレルギーの人は100人に1人と言われているが、実際にはその2〜3倍いるという。この人たちは食生活に非常に気をつけなければならないが、この人達用に作られた製品は値段が10倍ぐらいするらしい。(大変だ。)

コウノトリ到着
ショモジ県で今年初めてコウノトリが渡ってきた。

2月21日

大分体調も戻ってきました。

小耳のみです。
▼先週インフルエンザにかかった人が新たに5万人いたとのころ。(皆さんも気をつけてください。)
▼警察は先週のハンガリー警察庁への発砲事件について容疑者2名の行方を追いかけているが、名前はまだ公表していない。(国家捜査局は容疑者の似顔絵をウエッブサイトに公開している。)
▼公務員(省庁職員)のストが予定されていたが賃金交渉がまとまりこれが会費された。
▼社会・労働大臣は、プロパンガスや薪で暖房をしている人達にも政府からの補助金が下りるようにすると発言した。(都市ガスを使っている人はすでに昨年補助金申請を出したが、この時都市ガスが入っていない人達から苦情が出ていた。)
▼Nielsen市場調査会社によると、鳥インフルエンザの影響でEU全体では鶏肉消費量が14%減っているのに対し、ハンガリーだけ見ると8%減に止まっているとか。
▼ブダペスト警察本部によると、国会議事堂周りのフェンスは3月末まではそのまま置かれることになるとの模様。
▼ハンガリーの私立病院は外国からの入院患者が1つの大きな収入源となっていたが、昨年秋に暴動が続いたことでこれが激減していることが明らかになった。
▼連立与党の自由民主連合は「リベラル」と売りにしており、これまでも「軽いドラッグはOK」などと主張していたが、今度は児童ポルノに関し、「14歳〜18歳」が対象なら、同意を得られて個人で楽しむならOKとの見解を示した。ただ、その後、これを取り消した模様。
▼2004年にトロクバーリントの倉庫で大爆発が起こったが、これに関する刑事裁判が始まった。
▼ある日刊紙によると、2006年の書籍の売り上げを見ると、文学や学術書・専門書の売り上げが下がった一方で、ハウツーものや子供用の本の売り上げが伸びたそうだ。
▼中欧統計局によると、昨年は税込みで8.1%、手取りで7.5%給与が上がり、3.9%物価が上がったので、実質上3.5%収入が増えた模様。(ふ〜ん・・・私達は大学側から「給与は上げん。授業数は増やす。リストラする。」って宣言されているので、賃上げ要求は難しそうだなあ。)
▼ジュルチャーニ首相は、「結婚はしないが子供を産む、女性への平等感が高いと子供を産もうという気になる。これは統計が証明している。」と発言。国としてもっと子供が生まれるよう支援していくことを宣言した。(これに関して、アジアからたくさん安い労働者を入れると、いずれその人達もハンガリー人となり、子を産みハンガリーの人口が増えるようになる。これは政府の狙いだと主張している野党議員もいる模様。まさかね〜。)
▼どの病院が閉鎖され、どの病院が慢性疾患患者だけを扱うようになるのかなどについての正式な発表は3月6日になされるようだが、メディアなどを通じてもう情報が流れている。
▼高速1号線では、スピード違反車を見つけるためのカメラのボックスが4つ設置されきた。実際のカメラの数はそれより少ないのだが、どのボックスにカメラが入っているかわからないので、スピード違反に対する抑止力が働き実際に違反車の数は減っている。そこで警察は同1号線に更に4つのボックスを設置し、カメラの数も増やすことにした模様。(20キロメートル置きにこのボックスを見ることができるそうだ。)
▼タタバーニャの郵便配達人への強盗殺人事件の容疑者として逮捕された人物が、モールの銀行強盗殺人事件に関与していることが(自白により)わかり、マスメディアも今後の捜査に注目しているが、この男性の供述によると、彼はモール事件では銀行には入っておらず、車で待機していた役だったらしい。そして元々の計画では行内にいた人を全員射殺するなどはなく、それについてはあとでニュースで知ったとのこと。また、同事件ではすでに逮捕・有罪判決を受けた人がいるが、その人たちについては「仲間ではない」と発言している。(ということは今捕まっているカイゼル・エデは冤罪の可能性があるが、警察はまだそれを決定するには時期尚早としている。)
▼ハンガリーでは障害を持っている人にとっては非常に暮しにくい国のようで、90%が失業者で、平均収入は月4万フォリントしかない。また、バリアフリーに関しても(これに関しては国からお達しが出ているけど)まだまだで図書館に行きたくても行けない人が半数以上いるようだ。
▼ガス会社は、ガスの値段は昨年の消費量を基準にガス代を請求しているため、今年は暖冬で実際にはそれほどガスを使っていないのに、高い値段の請求書が届く人が続出している。このためガス会社の前では長〜い列が続いている。(問い合わせのために電話をかけてもまずつながりません。我家もあまりのガス代の高さに目がまわりそうです。)
▼携帯電話会社から来たと言って、「70〜80万フォリントの賞金か商品が当たりました。おめでとうございます。ただ賞金・商品の引き換え条件として、携帯電話のプリペイドカードを1枚購入していただくことになります。購入したらカード番号を教えてください。」などと言い、実際には聞きだしたカード番号を使って自分がそのカード分の電話使用料だけをいただいてしまう詐欺が横行している。警察によると手口としてはかなり古いものらしいが、まだひっかかる人が多いとのことだ。
▼駐車場(主に路上の駐車場)会社がこれまでのみ支払い料金請求の手紙をばら撒いたことから、会社の前には長い列ができている。(4,5年前の駐車違反の請求も送っており、これに怒った人達が並んでいるらしい。私達も以前5年前の「違反100フォリント+(5年間見支払いの)利子数千フォリント」という罰金支払い命令をもらったことがある。
▼100円=154.51フォリント(OTP/2月20日)
▼法律では「人口2万人に対し郵便局が1つ」というものがあるらしく、これを根拠に、まず19日に38箇所の郵便局が閉鎖され、それから3月1日にも更に65の郵便局が閉鎖される模様。(場所によっては不便になるでしょうねえ。)
▼ブダペストではFMの周波数90.9のところにジャズばかりを流す放送局が放送を開始した。
▼24カ国のEU加盟国の1人あたりのGDPの平均を100とした場合、一番豊かな町はロンドンらしいが(303)ハンガリーは国全体で64、中央ハンガリーは101だが、東北地方だと42〜44%しかない。

2月19日

ここ数日、体調を崩しております。(小耳としていくつかピックアップするのみでお許しください。)---大学では後期がすでにスタートしています。木曜日・金曜日の0年生の授業ではゲストの方に来ていただいて0年生は大変喜んでいます。一方火曜日の1年生の授業の方は(私の授業の進め方の問題もあるのでしょうが)学生が寂しい思いをしています。火曜日の午後2時半から4時まで時間のある方がいらっしゃいましたら、是非授業に遊びにいらしてください。

小耳
▼前にも書いたが、大学入試では産休手当てをもらっている人や障害をもっている人は8点が加点される。(あと社会的弱者の人?も4点加点)産休に関しては男性に対する差別という意見もあるが、理解してほしいというのが国の考えのようだ。
▼ハンガリーの公教育についての報告書が出たようだが、これによるとハンガリーの教育はかけた金の効果がうまく出ていない状況にあるようだ。(色々あるが、他国のり教員の負担が高いシステムなのに、教員の待遇は悪く、更に1人あたりの教員への負担を増やそうとしている今の政府のやり方では教育の問題は解決できない・・・ということも書いてあるそうな。)
▼ブダペストの21の中等教育機関が廃校・統合されるかどうかについての議論・決定は6月30日以降にすべきという決定がブダペスト市議会でなされたが、これを受けて学校の廃校・統合が1年後ろにずれる可能性が出てきた。今回は野党が出したこの提案に対し、与党の社会党議員2名が賛同したため認められたが、「混乱をただ引き伸ばすだけで何の解決にもならない。」と与党側は早期決着を今も目指しているようだ。(日本だと地方の議会の場合、与野党が共に推薦する議員さんがいますが、ハンガリーだとそういうことはまずないので、市議会でも与野党の争いとなります。)
▼17日の夕方、ブダペスト地下鉄3号線で爆発予告事件が発生した。専門家が爆弾を探したが結局見つからなかった。(地下鉄で本当に爆弾が爆発したら、それは大変なことになるでしょうね。ああ恐い!)
▼2003年から2005年にかけて6名の郵便配達人を遅い、うち1名を殺害した容疑で取調べを受けている男性が、2002年5月9日に発生したモールの銀行殺人強盗事件(行内にいた人をすべて射殺した残忍な事件)に関与しているのではないかと、18日から19日にかけて一晩中かけて取り調べを受けた模様。・・・19日の朝のラジオのニュースではモールの事件にも関与していた!とやっていた。モールの事件に関してはすでに有罪判決を受けた人もいるが、その人は「誤審だ!」と叫んでいる。今後のニュースに注目。
▼18日、モハーチでは毎年恒例のブショーヤーラーシュ(なまはげのような面をつけて歩き回るフェスティバル)が行われた。(5万人の人が集まったそうな。モハーチは普段はとても静かな町です。今年は暖かいのブショーの格好をして歩いている人たちもいつもより楽だったとか。)
▼19日よりハンガリーをふくむヨーロッパ全体で、チャイルドシートの設置やシートベルトの着用についての取り締まりが始まる。ハンガリーではチャイルドシートをちゃんとつけていない人がまだ多いようで、2005年に交通事故でなくなった39名のうち23名はチャイルドシートに座っていれば助かったというデータもある。
▼月曜日は最低気温が-4〜0度、最高気温は6〜11度で、天気はそれほど悪くないようです。火曜日と水曜日は最高気温が5〜10度で、雲が出ますが天気はそれほど悪くないようです。木曜日は雲が広がり、雨や雪になりそうです。最高気温も0〜5度程度と低くなりそうです。

2月16日

小耳
▼世論調査MedianがHVG(雑誌「週間世界新聞」)向けにとったアンケートによると、2月の段階で国が悪い方向に向かって動いていると考えている人が72%に達していることがわかった。(政府は闇経済をなくすため、いろいろな手を打って生きていますが、人々は「自分たちからだけしぼりとるだけとって、政治家だけは金を抱え込むのだろう。」と思っていますから、早く生活の改善が見えないと今後ますます政府の立場は悪くなるだろうと思います。経済評論家などは、「今年のGDPの伸びは2.3%ぐらいで、インフレも下半期には落ち着く」と言っていますから、それに期待したいところです。)
▼官房長官を入れ替えるなどの内閣改造の話がちらほら出ているらしいが、ジュルチャーニ首相はテレビ番組に出演した際にこれを否定した。
▼社会党は党本部を今の場所からブダペスト7区のイシュトバーン通りに移す計画をたてているが、ヒーレル党首は、計画は2005年からあって、今回の移転はすでに決定していると述べたのに、党公報官は「まだ何も決まっていない」とラジオのインタビューに答えるなど、ちぐはぐな対応をしている。
▼15日より医療機関での受信料徴収が始まった。病院などでは受信料支払い用の自動販売機が稼動を始めたが、各地で故障があいついだ。また、「受信料が払えない」と嘆く人もいた模様。(15日は診療所に行く人の数がかなり少なかったそうです。保健大臣は「これで医師へのそでの下がなくなる。」と豪語していますが、人々は「世間知らず」と思っていることでしょう。コーカ経済大臣は否定していますが、受信料の自動販売機を作る会社からお金をもらっていたに違いないという噂も強く、野党有力議員も「受信料制度開始で儲かったのはコーカ経済大臣だけ」と言っています。)
▼ブダペスト市議会は、与野党の議員数が同じでデムスキー市長が与党側に入ることで何とか与党側の意見が通るというような構図になっているが、デムスキー市長が社会党のたてた市長代理候補を気に入らず、まだ議会の体制がととのっていなかった。ただ、社会党が別の候補をたてたのでやっと与党側の体制がかたまったようだ。
▼政府は2008年からの不動産税導入を計画している。これによると、1000万フォリントまでの不動産の場合、年に0.15%、2000万フォリントまでの不動産の場合0.3%、5000万フォリントまでの不動産の場合0.5%、1億フォリントまでの不動産の場合1%、1億フォリント以上の不動産の場合1.5%にしたいようだ。(1000万フォリントの不動産を持っている場合は年間1万5000フォリントだけど、たとえば2億フォリント以上の不動産の場合、年間で219万5000フォリントの税を払うことになるそうだ?うへえ。)
▼ブダペストでは20以上の中等教育機関を閉鎖・統合する予定だが、市議会の野党議員たちは「今じゃなくて、今年度が終わってから決めるべき」と主張して、議会で投票が行われた。投票の結果社会党議員の一部もこれに賛同して、とりあえず7月に議論されることとなったようだ。(実際教育機関では、廃校となるところも、廃校となる学校の生徒を受け入れるところも、教員・生徒含めて皆どうなるか心配で、仕事や勉強に集中できない状況にあると聞きました。)
▼ハンガリーがシェンゲン協定を実施することにより、フェリヘジ空港でも来年3月からEU内を移動する人達の出国・入国手続きが簡素化されることになるようだ。
▼Figyeloという雑誌にハンガリー人についての10ページ以上の記事が出た。これによるとハンガリー人はお客さまは歓迎するものの、かなり厚い層が外国人(や少数民族)を非常に嫌っているのだそうだ。
▼3月15日の独立戦争記念日には、また暴動が起きるのではなどとの噂がたっているが、首相は「騒ぎすぎないように」と国会議員たちに通達した。
▼受信料に関し、国からでたお知らせの中に間違いがあることがわかった。(誰が受信料免除となるかとかも、このお知らせでははっきりしないらしい。)

レート
100円=155.10フォリント(OTP/2月15日)

忘れもの
ブダペスト交通会社(BKV)では昨年1年で5000点を越える忘れ物があったという。(傘をわすれる人が多いとのことですが、机を忘れたという人もいたようです。)

生命保険
今年銀行の利子に税金がかかるようになってから、多くの人が定期預金を長期のものに変えたりしているが、証券とか生命保険に金をつぎ込む人もかなり多くいるようだ。

買いますか?
ヘベシュ県のIvadという町では自治体にお金がないため、通りの名前を売りにだした。(この自治体には3万フォリントの金がないこともあるそうです。)8つの通りの名前を売っているようだが、1つの平均の値段は4000万フォリントとのこと。(2400〜6000万フォリントの間だそうです。)(ハンガリーでは通りにつけられる人名は亡くなった人のものに限るという法律がありますが、どんな名前がつくのでしょうねえ。)

ゴッホ展
ブダペスト英雄広場横にある西洋美術館では現在「ゴッホ展」が開催されていますが、ここまでの3ヵ月半で25万人がそれを見た模様。ちなみにゴッホ展は3月20日まで行われ、30万人以上の入場者を見込んでいる。(人が入りすぎて大変だったので、入場制限しているってニュースも以前ありました。2月からは本来休館日の月曜日も開いているそうです。)

郵便局
2月15日は、大学願書受付の締め切り日であり、税金申告(法人)の1つの締め切り日でもあった。このため郵便局によってはかなり遅い時間まで営業していたようだ。(例えばブダペスト東駅・西駅、ニーレジハーザの郵便局では夜中の12時まで開いていたし、ブダペストには24時間開いている郵便局もあったらしい。)

2月15日

ジュルチャーニ首相や、コーカ経済大臣は、実業家としても成功しておりかなりお金を持っていて、これがしばしば攻撃の対象となるのですが、国会議員と金に関してはいろんな噂も流れています。例えば「医療機関の受信料を扱う自動販売機を作る会社はコーカ氏関連の会社だった。ただ、コーカ氏は避難から逃れるため、会社から身分をはずした。(これは事実)」「ブダペストの路面電車線路横にはときどき半球のポチポチが置いてあるが、これはある国会議員の会社で作らせた。」「ブダペストの道路で駐車ができないように緑のポールが立てられているが、これもある国会議員の会社で作らせた。」などなど。あとジュルチャーニ首相は、マジャールバーリント教育大臣のアイデアとして教育機関にデジタルの黒板(タッチすれば画面がかわるという黒板)を400億の金をつぎこんで導入したいと言っているようですが、「実際にはもっと安く導入できる。また国会議員がもうけるのだろう。あと、学校教育機関に本当に必要なものは、そんなものではない!」と批判が出ています。(個人的にもちょっとおかしいんじゃないかなと思います。)

小耳
▼野党からは無視され、党内でも支持率の低下から孤立化しているような雰囲気を受けるジュルチャーニ首相だが本人は「私は一匹狼ではない。」と発言
▼15日から医療機関では受信料支払いが必要となる。支払い方法としては、@現金、A自動販売機、B携帯電話 の3つの支払い方法があるようだ。(保健大臣によれば各医療機関の準備はOKとのことだが・・・)
▼ハンガリーには2箇所に計11名の終身刑受刑者がいる。彼等は一生(入所してからの残りの人生)を刑務所ですごすわけだが、通信教育を受けたり、スポーツプログラムに参加したりと、人間としての権利は守られているようだ。
▼社会党本部がブダペスト7区のIstvan通りに移転する模様。(2年前から計画していたそうだが、国に金がないと言われている時期での話しなので反発が予想される。)
▼13日未明、ハンガリー警察庁の建物に銃弾が打ち込まれたが、目撃者がいることがわかった。
▼国連(ユニセフ)が先進国21カ国で「子供の保護」に関する調査を行ったところ、ハンガリーは「家族内の関係はいい」ものの、子供の(権利)保護という点では21カ国中19位とかなり順位が低いことがわかった。(経済的、健康面、安全、教育、家庭、態度、危険などの観点で調べた模様。ちなみにハンガリーより下なのはイギリスとアメリカ)
▼ゲレルトの丘で新たに鍾乳洞が発見された。(見学できるようになるかどうかは、まだ未定)
▼18日にHodmezovasarhelyで市立病院の閉鎖に反対するデモが行われる。(ブダペスト2区の小児科病院の場合、野党だけではなく与党の地元議員も閉鎖反対デモに参加している。別の病院に関してはセンメルワイス医科大学も首相に書簡を送り、最悪の場合は憲法裁判所に訴えるとしている。)
▼血液が足りない・そうじゃないというニュースを昨日書いたが、実際のところは「少し足りない」という状況のようだ。
▼ブダペストでは20以上の中等教育機関が閉鎖・統合の予定であるが、これに反対して3つの教員組合が役所の前でデモを行った。(閉鎖・統合で少なくとも1000名の教員がリストラされる。)

レート
100円=155.16フォリント(OTP/2月14日)

結婚
バレンタインデーにはハンガリーでもたくさんお菓子が売れたそうだ。(私達も娘にケーキを買いました。)また、この日には「人生の目的」についてのアンケート調査もあったらしく、ハンガリー人の3人に2人は「人生の目的は結婚」と答えたそうだ。

教科書
ハンガリーの初等教育では教科書は無料配布されない。(教科書の値段はあわせると1万フォリントぐらいはするらしい。)これまで片親の子供は教科書が無償で配布されていたが、今度の9月からはその制度もなくなるという。(これで多くの保護者が困っている。いろいろな保障面を考えて、形の上だけ離婚する人もいるようだけど、そういう人はどうするんだろう。)

警察官だった
ハンガリー警察庁の建物に銃弾が打ち込まれた事件で、インターネット(のビデオで)で犯行をにおわせていた男性のうちの一人が逮捕された。この男性は元警察官だそうだ。


1月15日にミシュコルツのガソリンスタンドで強盗事件が発生した。ガソリンスタンドの職員は始め脅されて金を渡したと言っていたが、その後数回事情を聞いているうちに、「車が買いたくて自分で売り上げをとった」ことを白状した。盗んだ金で数日後に実際に車を購入したようだが、売上金を盗んだ日には地元の売春婦と遊んだらしい。ただ、捜査を進めるうちに、この売春婦が実は男性だったということもわかった。(女に化けた男と遊び10万フォリントも支払ったそうだ。)

インフルエンザ
先週1週間でインフルエンザと診断された人が5万にんいたそうだ。その前の週とあわせると10万人以上の人がインフルエンザにかかったことになる。(皆さんも気をつけてください。)

2月14日

今日はバレンタインデーですね。ハンガリーでは男女どちらもプレゼントをあげまずが、誰にも彼にもあげるわけじゃないようです。

小耳
▼恐らく昨年秋に国会議事堂前でデモが続いたのを受けて、ブダペスト市議会は2006年10月26日に、集会の許可の他に集会で使う器具(マイクとか舞台とか)の許可をとらなければならないように条例を改正したが、これが憲法違反に当たるとしてこの改正を向こうとした模様。(「集会をするとき、場所が広ければマイクや舞台を設置できないとなると、集会の目的が達成できない。このため集会はOKだけど、マイクは駄目とかになると集会の目的が達成できない。」というのがその理由らしい。)
▼15日から医療機関で受信料徴収が始まるが、これから数日以内に「受信料徴収のお知らせ」が各診療所に送られることとなった。(お金のやりとりがあるので、領収書やレシート発行が必要になるが、いちいち手でかくと時間がかかるので、「受信料ターミネーター」なるポータブルレシート発行機を購入する医師が増えている。(診療所の医師は、国からある一定のお金をもらって、そこから看護婦さんの給料やら医療器具、包帯や薬などを購入するが、出費がかさむと結局は自分の取り分を少なくするしかないということで、生活は豊かとは言いがたい。)ちなみに大きい病院では受信料を支払うための機械が置かれるようだ。
▼ハンガリー郵便の民営化の準備として、3月から(小さい村や町の)郵便局が閉鎖され、移動郵便局(ワゴン車)が導入される模様であるが、郵便局が閉鎖される町は「差別だ」と怒ってる。Sarkadという町の町長は「もし郵便局を閉鎖するなら、同地にある郵便関連の専門高校も閉鎖する」と言っている。
▼大きい町の専門高校(szakkozepiskola)と小さい町の専門学校(szakiskola)では、同じような専門でも集まってくる生徒も質も違うし、生徒のモチベーションや家庭環境も違うのに教師は同じような方法でしか教えていない現状がある日刊紙で紹介された(これだけ読むとわかりませんが、「教師が生徒に知識を伝授する。つまり「学習」ではなく「教授」中心」という教育観がまたハンガリーには根強い」ということが言いたいのかもしれません。)
▼ジュルチャーニ首相は国会で今後の改革について演説を行ったが、内容的には目新しいものはなく、穏やかなものだった模様。この背景として支持率が急落している党の現状に、党内でもジュルチャーニ首相に向ける目が厳しくなってきていることが上げられる。(ジュルチャーニ氏は社会党党首にもなりたくて、自分が党首になったら、FIDESZのオルバーンがそうであるように、党が簡単に党首を批判できないようなシステムにしたい・・・とラジオで言っていた。)
▼ブダペストが町の魅力を伝えようとホームページを開設しようとしたが、ドメインをオランダの(ドメイン買占め)会社が先にドメインをとってしまっていたたため、裁判を起こしていたがこれに勝利した模様。
▼鎮痛剤として広く利用されているAlgopyrintとQuarelintが15日から処方箋なしでは購入できなくなるが、(それに伴って?)これらの薬は「中程度の痛み」から「強い痛み」に効く薬に位置づけがかわる模様。(箱には『なぜ処方箋が必要か』と怒っている患者さんの納得させたいのだろうか、「EUの多くの国でも処方箋なしで買えない』という一文を入れるようだ。)
▼13日未明、ブダペスト13区にあるハンガリー警察庁に銃弾が打ち込まれた。まだ状況が明らかになっていないようだが、「テロ」「国家反逆罪」として認知される可能性もあるという。
▼公務員の賃金闘争の一環で、もし国との合意に達しなければ来週の水曜日(21日)にストライキを行うと公務員組合が発表した。
▼イギリスで発生した鳥インフルエンザとハンガリーの鳥インフルエンザ(いずれも人に感染するH5N1タイプ)は「かなりの確立で同じもの」であるとイギリス側が発表した。ハンガリー側の調査では「可能性は0」という結果を出している。
▼シャールバールの病院の維持を目的としたデモが13日行われた。

レート
100円=157.13フォリント(OTP/2月13日)

インフルエンザ
これまでチョングラード県では「インフルエンザの患者が増えている」状況にあったが、13日、「インフルエンザが流行している」と正式に発表した。(多くの病院でお見舞いが禁止された。)

これで逃げられない
ヴェスプレーム県では、昨年スピード違反を犯し、(警察に証拠の写真をとられ)罰金支払いの請求をもらったドライバーのうち4割が言い逃れをして罰金を支払わなかった。言い逃れの代表的なものは「運転していたのは自分ではない。そして他人の個人データを出す義務はない。」というものであった。そこでヴェスプレーム県では高速1号線でも利用されている「ドライバーの顔までくっきりわかる」新型カメラを設置した模様。(私の知り合いも、兄弟が違反を犯し、写真をとられ免停になったけど、『自分は仕事で免許がいる』との理由から私が身代わりで免停をうけたと言っていた人がいたような・・・・冗談だったかも・・・)

バキュームカー
ブダペストでは96%の住宅に下水道が完備されており、バキュームカーを利用している家は少ないが、それでも現在でもバキュームカーは欠かせない存在となっている。しかし、バキュームカーを動かしている会社は年の売り上げが7億フォリントなのに対し、借金が5億フォリントあるとかで、借金を払わなければならなくなると会社自体がつぶれてしまうらしい。(私も前住んでいた家は下水が完備されていなかったのですが、20年に1度バキュームカーを呼べばいいほど穴が大きかったらしく、結局2年住んで一度もバキュームカーのお世話にはなりませんでした。)

受信料
2月15日から医療機関での受信料徴収が始まるが、あるデブレツェンの医師が同僚や患者に対し「受信料を支払うな/受け取るな」のキャンペーンを始めた模様。この医師はホームページを開設し賛同者を募っているが、ハンガリー医師会は「法律違反になることを勧めることには同意できない」という態度を示している。

血が足りない
ある日刊紙によると、複数の病院で輸血用血液が足りないために手術が延期されている模様。特に足りないのは0型(RHプラス、マイナスのいずれも)だそうだ。(ハンガリーではO型は「ゼロ型」と言います。)ただその後、国家血液サービスは「血液の不足はない」とこの事態を否定した。

2月13日

多忙につきちょっとだけです。

小耳
▼エステルゴムのマーリア・ヴァレーリア橋の橋げたの近くで第二次世界大戦当時の100キログラムの不発弾が発見された。このため橋を3時間閉鎖し不発弾を運び出し処理をした模様。
▼イギリスの鳥インフルエンザの原因はやっぱりハンガリーから輸入した鶏肉が原因ではないかと(イギリス)では騒いでいる模様。ハンガリー側は「絶対ありえない。」と主張している。
▼FIDESZは国会議事堂前のフェンスを鉄のカーテンと主張しているが、この状況を広く伝えようとホームページも開設した。
▼ある社会党事務所に死んだネズミがひっかけられていた。
▼Mezoturという町で32歳の女性がスロットマシーンで言えの全財産22万8000フォリントをすってしまった。これにおこった女性はマシーンを壊し4万フォリントを奪った。(警察につかまったが、お金はどこかに隠してしまい見つかっていないとか。)
▼ハンガリーでも鳥インフルエンザが発見されたりしているが、現在のところ鶏肉消費量に影響はないようだ。(去年鳥インフルエンザが発生した時はかなり消費量が落ちたが今は戻っている)
▼国会でジュルチャーニ首相が話をしたが、今回もやっぱりFIDESZ議員は退席した。
▼子供が入院したときに付き添う親も入院費を支払うような話になっていたが、これが立ち消えになりそう。
▼ハンガリー人研究者が、おもりのついていない起き上がりこぼしを発明

2月12日

小耳
▼昨年秋にブダペストで発生した暴動において行き過ぎた行動をしたと疑われている警察官の数が25名に達していることが明らかになった。
▼作られてから131年たつブダペストのマルギット橋はかなりやばい状況で、現在250箇所以上で補強が行われたが、専門家によると重い車両が通ることで橋がいつ裂けてもおかしくない状況らしい。(橋の改修計画は今年末にできるらしい)
▼政府は今後導入予定の不動産税で600〜2000億フォリントの税収を見込んでいる。
▼国家高等教育情報局によると、現在ハンガリーでは大卒は高卒の2倍の収入を得ているらしい。西側ヨーロッパではこんなに差がないそうな。
▼行方不明になった5歳の男の子は100名以上が捜索していたが、自宅下水溝の中で遺体で発見された。
▼2月15日から導入される受信料システム。ニーレジハーザの病院では10回分の回数券を発行する予定。
▼ブダペスト交通会社BKVによると昨年1年で5万4000件の利用者からの問い合わせがあったが、このうち不満・文句は5000件程度だった模様。(車両に暖房が入っていないとか、停留所の位置を変えろとかいうものらしい)
▼デムスキー・ブダペスト市長は、国会議事堂前に公園をつくり、今おかれているフェンスの代わりに、夜閉めることができる飾り塀を設置することを検討している。(年末には工事が開始されるらしい。)
▼政府は「集会」に関する法律を改正する予定だが、この場合大統領は憲法的な立場からこの改正案をじっくり検討する模様。
▼今週も暖かい日が続く模様。
▼インフルエンザは国全体にまでは広がっていないが、地域単位で見ると患者が増えている地域がある。
▼フェリヘジ空港近くの地域、区の代表が騒音をなんとかしてほしいと政府に陳情書を提出した。
▼毎年冬休みに国会議事堂(今回は科学アカデミー)前にアイススケートリンクが設置されているが、ハンガリー民主フォーラムは、もっと安くできるのになぜか高い値段で設置を行っている点、実際の利用者数はかなり低い点などを挙げ、公正取引委員会に訴え出ることを検討している模様。
▼大統領がいるシャーンドル宮殿で、体制転換後最初の大統領であったグンツ・アールパード氏の85歳の誕生日のお祝いが行われた。
▼10日にブダペストの英雄広場で(ネオナチ風)若者の集会があり1000名が集まった。
▼ジュルチャーニ首相が正式に社会党党首の候補者となった。(反対できる人がいないだろうなあ。)
▼ハンガリーの路にはスピードを落とすための段差が数千あるらしい(これを「寝ている警察官」と言う)が、これが車の故障の原因となっているとハンガリー交通クラブ代表がラジオのインタビューで述べていた。
▼FIDESZは現在、ジュルチャーニ首相が国会で話をする時は退場しているが、今後どうするかについて12日に話し合われる予定。
▼ショプロンの駅で毒性のあるアクリル酸が空気中に流れ出るという騒ぎが発生。
▼11日、ルフトハンザ機がフェリヘジ空港に緊急着陸。(ドイツからルーマニアに行く途中で、エンジンの1つの調子がおかしくなった模様。)

天気
月曜日:朝ちょっと雲に切れ間が見えますが、午後からまた雲が広がり雨がふるところが出てきます。最低気温は-1〜+4度、最高気温は7〜12度の予想です。
火曜日:天気はよくないですが、徐々に雲が薄くなっていくようです。最低気温は3〜7度、最高気温は6〜11度の予想です。
水曜日:大分天気が回復しそうです。最低気温は0〜5度、最高気温は6〜11度の予想です。
木曜日:朝方は天気が悪く雨のところもありますが、その後徐々に回復しそうです。最低気温は-1〜+4度、最高気温は4〜9度の予想です。

車を盗むな
ブダペスト13区は最も車両盗難が多いところで、区警察により防犯キャンペーンが行われている。また車盗難マップも完成し、被害が多く発生している地域では警察の監視の目を強くする模様。

来年の5月
現在、高速7号線をクロアチアの国境までつなげる工事を行っているが、工事の延期などで最初に予定していた今年開通は無理となった。ただ、来年5月には完成する模様。(これが完成すれば、クロアチア国内ではすでに海岸まで高速道路が繋がっているので、一気に海までいける。)

結局自力で
昨年春は洪水で大変だったが、洪水で水につかった家の改修費用として国から自治体にお金がいったものの、条件が厳しくてこれを利用する人が少なく、自治体は余ったお金を国に返す必要が出てきている模様。ただ自治体としては、この余ったお金を別の用途に使用したいと考えている。

デモ
ブダペストは車が多くて空気が汚れていると、自転車に乗ったデモがブダペストで行われた。(デモといえば、各地で病院閉鎖に反対するデモが続いている。)

子供
インターネットを利用する子供が増えてきているが、子供用(楽しくてお勉強にもなる)サイトはまだまだ少ないとのことで、ナショナルギャラリーのホームページ(www.mng.hu)で推奨子供用(小学生用)サイトのリンクをはる計画があるらしい。

オペラ
11日、オペラにはダリル・ハンナが招待されて舞踏会が催されたが一番安いチケットでも7万2000フォリント、高いものだと28万8000フォリントもした。(売り上げの一部は寄付されるみたいだ)一方オペラの外では、この催し物は所得差の象徴、最近は所得差の広がりが更に大きくなっているとデモが行われた。

不動産
専門家は、今年の傾向として新築不動産の値段は上昇し、新築ではない不動産物件の値段は下がるが、人々は今年の厳しい財政政策のため、不動産購入よりは増築などのリフォームを選ぶようで、不動産はなかなか売れないだろうと予想している。(我家では、近所の人から「屋根に穴があいている」といわれたので屋根裏に上って瓦をとりかえました。瓦をとりかえるなんてはじめての経験。無事できてよかった。)

シートベルト
もちろんハンガリーでも車に乗っている時はシートベルト着用義務があるが、西側ヨーロッパの90%に比べ、ハンガリーのシートベルト着用率は50%にしか達していない。一方で高速道路で発生した60件の死亡事故のうち、半数はシートベルトをしていれば助かったというデータもある。(後部座席のシートベルトはしていない人が多そうな感じ。)

2月9日

小耳
▼ある日刊紙の情報によると、地域ごとの集中暖房を利用している家庭は昨年1年で11万8000フォリントを暖房費として支払ったが、もし政府からの補助金がもらえない場合、今年はその額が21万フォリントまで上がることになるという(77%アップ)。またガスでセントラルヒーティングを行っている家庭の場合、昨年の10万フォリントから18万フォリントにあがるということだ(52平米。140立方メートル、年間50ギガジュールの暖房をする場合)。
▼8日、イギリスで大雪が降ったことで、イギリスからの飛行機にもかなりの遅れた出た模様。
▼ハンガリーにはゴミの不法投棄事件が相次いでいるが、これを阻止するため警察が「緑の機動隊」なる部署を設置する計画を立てている。
▼9月から国の公教育に関する予算が20%以上カットされるらしく、教員の組合が署名運動をはじめているらしい。また2月21日にストライキを行う可能性も出てきた。
▼3月4日より、鉄道の14の路線が廃線となる。ただ、廃線になっても施設や線路の維持にかなりのお金がかかるらしい。
▼ブダペスト16区の区長は「地下鉄2号線とグドゥルーへ向かうHEVをつなげることに関しては技術的問題はないし、工事費用はEUからの金を使えばよい。」とこの二つの路線をつなげてほしいと強く主張した。(この話は結構前からあったような。たしかに2つが繋がると乗り換えなくてもいいし、楽かも。またこれとは別にブダペストが、環状線のようなものを作る計画もある。)

▼(農業・地域開発省によると)鳥インフルエンザの影響で現在閉鎖されている2つの地域について、今後あたらな感染が見つからなければ3月頭には閉鎖措置を解除することが決まった模様。
▼Balatonvilagosという町は、現在ヴェスプレーム県にあるが、市民のほとんどがショモジ県のシオーフォクでいろいろな手続き等を行っているとの理由から、ショモジ県に入りたい意向を示した。(2010年の選挙のときに、これを決めることができるらしいのだが、どういう手続きで県がかわるのかなあ。)
▼法務・法執行大臣によると、3月15日以降、国会議事堂のまわりのフェンスは外せることになるが、決めるのは警察で、現在の状況を考えるとフェンスを外すと暴動などの危険性が高まるおそれがあるなどと述べた。
▼ブダペスト議会では、デムスキー市長が社会党がおした市長代理候補が気に入らないとして、ここまでもめてきたが、候補が自ら候補から降り、社会党が別の候補をたてたことで落着することとなった(デムスキー曰く、最初に社会党がたてた人でなければ、まあ誰でもいいということだったようだ。)
▼私も子供が入院したとき、付き添いで病院に泊まったことがあるが、1月からはこのような場合保護者も入院費を払わなければならなくなったようだ。
▼2006年頭に、今後生活が苦しくなると思いますかという質問に「苦しくなる」と答えた人は19%だったが、2007年の頭にはこれが36%にまで上がったことが世論調査会社Tarkiの調べでわかった(チェコやポーランドに比べてもハンガリーでは悲観的な意見が目立つのだそうだ)。
▼ブダペスト6区では2つの小学校が9月より閉鎖されるらしく、閉鎖される小学校の前で教員や生徒や保護者など150名がデモを行った。
▼先週の金曜日に国会議事堂のフェンスを撤去したFIDESZは、「あれは、憲法違反の状況について国民に知らしめるための行為で、その目的はすでに果たした。したがって当面はあのような行為は行わない。」と述べた。
▼行方不明となっている5歳の男の子はまだ見つからず(ヘリコプターも導入して捜索している)。
▼デブレツェンの病院で、癌で放射線治療を受けにきた患者を病院が追い返すという出来事があった。(お金がないから治療できないと言ったらしい。)

レート
100円=155.91フォリント(otp/2月8日)

天気
金曜日:徐々に天気がよくなるようです。最低気温は2〜7度、最高気温は6〜11度の予想です。
土曜日:雲が多く、雨のところもありそうです。最低気温は-1〜+4度、最高気温は5〜10度の予想です。
日曜日:雲が多く、雨のところも多そうです。最低気温は1〜7度、最高気温は4〜11度の予想です。
月曜日:雲の切れ間も見えますが、午後からまた厚い雲が多いそうです。西側から雨も降り出します。最低気温は-1〜+4度、最高気温は7〜12度の予想です。(う〜ん、このまま冬は終わっちゃうんですかねえ。)

ゴミ
これまで4800トンの不法投棄のゴミが19の場所で見つかっているが、そのうち1500トンについては100%ドイツからのものらしい。これらのゴミは今後30日以内に(持ってきた会社が)持ち運ぶこととなっている模様。


国会議事堂前で3月15日に政府に対する暴動が計画されているという話があり、3月12日からかなりの警察官が導入してこの事件を未然に防ぐようだが、野党側は「嘘に決まっている!」と批判している。

大混雑
2月15日から受信料がかかるということで、今のうちに診察してもらおうと多くの人が診療所におしかけている模様。(国平均でいつもの2倍の人が行っているとか。)

おいしい
先日、国会議員の交通費などの使用状況が明らかになり国民の怒りをかったが(領収書なしで年間数百万フォリントが使えた)、今度は自由民主連合の国会議員(の一部)がセーチェニ温泉の年間パス(24万5000フォリント)を無料でもらっていたことがわかった。

140万
ガス代の補助金申請数は1月末までに140万に達した。すでに1月のガス代(2月にもらった分)から補助金が出ているところもあるが、3月に来る2月分のガス代が1月分のガス代の補助金が考慮されるという家庭もある模様。尚、補助金申請自体は3月末まで可能だ。

隠せない
マンガではサザエさんのカツオやドラえもんののび太が0点の答案用紙をどこかに隠す場面があるが、トルナ県ではカツオやのび太はこの技を使えない状況にある。同県では15の学校で既に、Suli.Infoというシステムを導入しており、学校の成績や授業参加状況などを携帯電話のSMSや電子メールで保護者に伝えるからだ。(こわいなあ。)

インフルエンザ
チョングラード県ではインフルエンザが流行し、ボルダー二という町の小学校では全校生徒250名のうち、100名がインフルエンザで休んだため、8日から学校閉鎖となった。(今週一杯)(インフルエンザににたような症状で病院にいった人が先週だけで3万人いたらしいです。ただ、インフルエンザの流行と言えるかどうかはわからないのだそうです。)

4500万フォリント
1999年にある親子が殺人容疑で逮捕され、その後2002年に有罪となったが、2005年になって無罪となったという出来事があった。この2人は失われた6年の賠償金としてそれぞれ5000万フォリントずつを要求していたが、結局父親が2000万、息子が2500万の賠償金を貰えることとなった。そして2人はデブレツェンの銀行からお金を引き出したようだ。(父親の方はお金をもらったら、引っ越したいと言っていたが、すでに引越しはすませたようだ。)(名前も写真もバンバンでているので、これからもいろいろ中傷などを受ける可能性もあるかもなあ。)

2月8日

ある方から聞いたのですが、ハンガリーの日本学(社会学)の第一人者である研究者の方が、研究所が閉鎖されてしまったこともあり、ある日系企業の通訳の仕事もすることになったようです。非常に優秀な方ですし、通訳としてもきっと活躍されると思います。(彼を雇った企業は非常にラッキーだったと思います。)ただ、研究という点(だけ)から見ると残念です。(日本に関する卒業論文を書く学生の多くが彼を指導教官として毎年希望していますし、彼の授業はその内容の面白さに学生の憧れにもなっています。また素晴らしい論文も書いています。)研究に集中できる環境があれば・・・と思います。まあ、大学の同僚を見ても、私を含めて大学の仕事以外の副業(通訳・翻訳)をやっている人がほとんどなのですが。医師もそうですが、学校機関に就職しても、(例え自分で職業を選択した責任はあるとは言え、そして職があるだけましとは言え)副業しないと家計が成り立たない状況は改善されないのかなあというのが正直なところです。

小耳
▼FIDESZ議員が国会議事堂の周りのフェンスを撤去した問題で、FIDESZ側は当初より「(罪に対する)議員の特権を利用しない」と主張していた。警察はこの件で一度裁判所に訴えたが申請書類が不十分(例えば誰に対して訴えるか)と言われ新しい書類を作成していたが、FIDESZ議員の一人が撤去作業に参加したEU議員の名簿を警察に(わざわざ)出した。
▼ハンガリーで昨年、インターネットの習慣に関する調査を行った。これによると子供がポルノサイトを見る機会がどんどん増えているという(ポルノサイトを見たという10〜17歳の42%は偶然見たと言っている。ということは58%は意図的に?42%の子どもは本当のことを言っている?10〜17歳だとちょっと幅が広すぎますね〜。)
▼昨年の10月23日の暴動に関する調査委員会の報告書が出たが、警察や首相に対する批判も書かれてはいるものの、委員の多くが前・現政権(どちらとも社会党-自由民主連合政権)につながりのある人らしく、野党側から「意見が偏っているのでは」と批判されている。
▼昨日、普通列車の後ろから貨物列車が突っ込む事故について書いたが現在原因を究明中。これまでの調査結果によると、なんらかの原因で電車に電気が伝わらなかった(停電状態)が原因だった可能性があるという。一方で判断の誤りも原因の1つとされており、防げた事故だったという見方もある。
▼8日に予定されていた発電所職員のストが回避。
▼ハンガリーには(他のヨーロッパ諸国もそうだろうが)交差点での右側優先の規則がある。(日本だと優先道路でない場合、先に交差点に入った方に優先権があるような感じだが、ハンガリーの場合は右側から来た車が優先となる。)しかしハンガリー民主フォーラムはこれをなくし、すべて標識で示すべきとの見解を示している。
▼2月15日から医療機関で受診料を払う義務が生じるが、野党側は「未だに医療機関・医師・患者とも理解していないところが多く導入をもっと遅らせるべき」と主張している。
▼連立与党の自由民主連合では党首を決める時期にあるようだが、ジュルチャーニ首相と仲のいい(とされる。2人とも会社を持ち、超お金持ちと言われている)経済大臣のコーカ氏が立候補するようだ。
▼Mariapocsという町で5歳の男の子が行方不明となり、100名以上の警察官や国境警備員などが捜索を続けている。
▼チェペルの工場に3年前に運ばれてきた毒が含まれた泥がそのまま放置されていることが明らかになった。(工場がつぶれてしまいそのまま放置されていた模様。)

レート
100円=156.63フォリント(OTP/2月7日)

暗殺?
官房長官の話だと、過激派グループが3月15日に国会議事堂前広場を襲撃し、議事堂内に突入してくるという情報があるらしい。

奨学金
現在、ハンガリーでは「学生クレジット」という奨学金を取ることができる。これは卒業したら返す形のもので、卒業後に仕事が見つけやすいよう、そして生活に困らないよう、最初の2年間は支払い義務額を低く抑えている。しかしこれだと利子分より低くなってしまい、逆に借金が増えてしまうことになるらしい。(平均で20年ぐらいかけて返すそうだ。)

気をつけて
EU諸国(15カ国)で消費者に対する調査が行われたが、ハンガリーでは5名に1名の消費者がなんらかの形で嫌な目にあった(騙された)ことがあるという結果が出た。(これは15カ国のうち、トラブルの頻度でみると上から3番目)(肉を買ったら、ネズミが肉の間から出てきたとか・・)

インフルエンザ
ハンガリーではインフルエンザの流行が始まっているらしいが、国全体ではなく県レベルで治まるとのこと。15歳以下の子どもは特に感染の危険があるようなので要注意。ヘヴェシュ県のNagyredeという町では感染が広がり、幼稚園や学校が休校になったりしている。

裁判開始
2004年の秋にSzegedi Fuszerpaprika RTが市場に出したパプリカの粉に、肝臓癌を引き起こす物質が入れられていたとして大きなスキャンダルとなったが、同社の(当時)社長などに対する裁判が始まった。

ドイツからではない
バラニャ県のBikalという町で、数十トンの不法投棄ゴミが発見された。ただこのゴミはドイツからのものではなく、ヴェスプレーム県から運ばれてきたもののようだ。

銀行の宣伝に注意
最近、銀行の定期預金の宣伝で10〜12%の高い利子がつくことを売りにしているものが目立つが、ある日刊紙によると、高い利子をつけるのは短い期間だけで、あとは利子がぐっと下がることがあると注意を呼びかけている。(いろいろ手数料を引いて実質上の利子を下げるってことかなあ。それにしても銀行利子を収入として税金や国からの補助金に制限を加えている今のやり方には反発している人も多いと聞きます。)

2月7日

小耳
▼昨年夏(7月20日)に、当時15歳の少年が18歳の少女を強姦して焼き殺すという事件があり、その裁判が始まった。被告の少年は、最初は「被害者の恋人に頼まれた」などと言っていたが、今のところは単独犯ということになっている。しかし裁判の最初の尋問でまた「共犯者がいる」と述べた可能性があるようだ。
▼国会議事堂の周りにフェンスが立てられて106日となった。フェンスを立てるのにどのぐらい費用がかかっているのかということが、関心事の1つとなっているが、もしフェンスを借りている場合1300万フォリント、購入している場合は700万フォリントかかっているということだ(いずれも試算)。
▼世論調査会社Szonda Ipsosは定期的に政治家(と大統領)の認知度や人気度を出しているが、ここ数ヶ月政治家の全体的な人気はかなり下がっている。最新のデータでも特に人気がないのは保健(健康)大臣だった。
▼警察は国会議事堂のまわりのフェンスがFIDESZ議員によって撤去された事件で、警察が告訴の申請をしようとしたが裁判所から申請書の不備を言い渡されていたが、警察は不備を直して再提出するようだ。
▼ハンガリーでは1980年ごろから人口が減り続けており、少子化の影響で学校を閉鎖したりする必要が出てきているのであるが、地元でも有名で、レベルの高い学校を閉鎖しようとしたり、保護者や教員に何の連絡もなくいきなり閉鎖命令だけを出すのはおかしいという意見が徐々に高まってきている。(ブダペスト6区で日本語教育を行っているある高校も閉鎖-他校との統合-される可能性が高く、個人的にもちょっと心配しています。そこの先生の話だと今日は午後4時からデモがあるそうです。)
▼昨年の10月23日に起きた暴動に対する報告書が出たが、その内容はhttp://www.gonczolbizottsag.gov.hu/に公開されている。
▼2月13日に臨時国会が開かれる模様。(議事堂フェンスが議員により取り壊されたことを受けてのことだろう)

レート
100円=158.16フォリント(OTP/2月6日)

電車事故
6日夜、タタバーニャからウィーンへ向かう国際列車の後ろから貨物列車が突っ込む(追いついてぶつかったようだ)事故が発生、貨物列車の運転手が死亡した。この事故でダイヤに大きな乱れが出た。

本当だったらすごい
ベーケーシュ県では、少子化の影響(と1名あたりの教員の授業数を増やす影響)もあり教員への給与枠予算が4%カットとなった。このため教師がリストラされていく可能性が非常に高い。(まずはここ数ヶ月で154名が解雇され、最終的には1000名以上の教員が解雇されるそうだ。教育省は「解雇された教員の再研修」について言及している。

病院
政府や保健省は7つの病院を閉鎖し、10の病院を慢性患者以外の治療をしない病院に指定するようだ。決定は3月になりそうだが、関係者は猛反発している。(個人的には我が子がどの病院で生まれることになるのかという問題がある。現在指定されている病院は私の職場から近いのだが、そこが閉鎖されてしまうと、ものすごく遠いところになってしまう。)

スト
政府からの補助金削減案撤回を要求して発電所職員が6日朝、2時間に渡るストライキを行った。(各家庭への送電には問題を出さず、工場用の送電を止めたようだ。)このまま問題が解決しなければ8日に再度ストライキを行う予定。

掘り出した
Nyarlorincという町のはずれで先週ドラム缶300本分のペンキやベンジンなどが違法に埋められていたのが発見されたが、この掘り出し作業が行われた。町はこの費用を、ペンキやベンジンなどを違法に埋めた会社に請求する予定。

高すぎる
今年からガス代が値上がりになったが、シャールゴタリアンでは異様に高いガス代請求書が各家庭に送られ、ガス会社の窓口に人が押し寄せるという騒ぎが発生した。(2万フォリントぐらいの予想だったのに、10万フォリントのガス代請求書が来るなど)ガス会社は間違いがあったことを認め、2月15日までにすべての人に正しい請求書を送ることを約束した。

2月6日

小耳
▼昨年10月23日の革命記念日に起きた暴動事件の調査を行ってきた委員会の報告書がまとまった。かなり批判的な報告書らしく、首相に対しても「流出したテープでの自分の暴言がどのぐらいの影響を持つかについて判断を誤った」などと記されている。(警察の動きに対しても強く批判している模様)
▼21の専門学校(高校)の閉鎖に対する3つの組合のデモが2月14日に予定されている。
▼2月よりインターネットより一部の薬の注文ができるようになった。
▼イギリスでの鳥インフルエンザ発生の原因がハンガリーにもあるのではという話があるらしく、農業・地方開発省は「ハンガリーで鳥インフルエンザが発生した地域の鶏肉がイギリスへ渡ったことはない」とこれを否定している。
▼インフルエンザの流行が広がっており、あと数週間でハンガリー全土にこれが広がる恐れがある。(別のニュースでは、まだ「流行」にはいたっていないとありました。患者の半数は小学生だそうです。)
▼国会議事堂周りのフェンスがFIDESZ議員により撤去された事件で、警察は起訴を行おうとしているが首都裁判所は情報が正確ではないと、今のままでは裁判にかけられないと述べた。
▼世論調査会社SzondaIpsosの調べによると、FIDESZ議員が国会議事堂のまわりのフェンスを撤去したことについて、不支持が44%、支持が35%があった模様。また68%の人が、これが原因でまた暴動などが発生する可能性があると答えた。
▼ブダペスト5区の区長であるロガーン・アンタル氏は、「もし国会議事堂前広場が区のものになるのなら、そこの子供たちのための遊園地をつくりたい」と述べた。(遊園地になれば、大人が政治デモを行いにくくなるというのが理由のようだ。)
▼Heves県では、県会議員が与野党同じ数となっており、議院長が決められない状況となっている。最悪の場合、再選挙の可能性もあるという。
▼これまで妊娠している女性(或いは子供が0〜3歳の女性)が大学受験を行った場合、授業料は国が補償していたが、これが取り払われることとなった。(その代わり、入試のポイントに8点加点され、20%の社会保障が出る)

レート
100円=158.28フォリント(OTP/2月5日)

消防士も
これまで医師会が国に対し残業代の支払いが行われていないとして裁判を起こした例があったが、今回は消防士(組合)が国を相手どり残業代支払いを要求する裁判を起こした。(EUの法律では、消防士の労働時間は週40時間と定められているが、ハンガリーの場合、週50時間働いているのに残業分となる10時間分の給与はEU加盟の2004年5月から1フォリントも払われていないそうだ。)

高い
ヨーロッパ委員会は、ハンガリーの銀行に対し、振込みなどをインターネットで行える銀行が少なく、手数料などがかかりすぎと批判している。

実際は診断せず
ハンガリーでも(プロの)スポーツ選手が突然死することがまれにあるが、ハンガリーのスポーツ選手はスポーツ専門医の診断を受けることに対しあまり真剣ではなく、Egervarのサッカークラブの場合、監督が(負傷した選手を試合に出すために)偽造の医師診断書まで発行していたことが明らかになった。

競争
日本でも似たようなことがあると読んだ記憶があるが、ハンガリーの高等教育機関もアイデアを駆使して学生を集めるのに必死になっている。たとえばジュンジュシュのカーロリ・ローベルト大学では「乳児用の部屋」を用意したり、ドゥナウーイヴァーロシュの大学では3つの学科で、入学者に一律ラップトップパソコンが支給されるようだ。

公文書
ハンガリーに危険な物質を運び込めるよう、偽造した公文書が売り買いされていたことが発覚した。(国境警備隊がベーケーシュチャバの近くで1枚10万フォリントするこの偽造書類を890枚押収した。)ただ今のところ正確な情報はわからないという。

2月5日

2月2日・3日に行われたハンガリー日本語教師会と青年海外協力隊の合同会議が無事終わりました。ブダペスト日本人学校、国際協力機構ブダペスト事務所、国際交流基金ブダペスト事務所からも複数名の方に来ていただき、参加者数も40名を超えました。会議では今後、ハンガリーの日本語教育の維持・発展に日本語教育関係者がどのように寄与できるかという話になり、ちょっと風呂敷を広げすぎてしまう形になってしまいましたが、みんなで集まって考える素晴らしさを再確認されまし、貴重なアドバイスも多々いただきました。関係者、参加者の皆様、本当にありがとうございました。(ニュースの方ですが、上記の会議のため他の仕事が疎かになってしまい、会議終了直後からずっとそれに追われている状態なため、1つ1つが軽めになると思います。すみません。)
2日の会議初日の後、みんなで食事に行ったのですが、パスタを頼んだら「しょうゆ焼きそば」が出てきました。みんなに香りのおすそわけだけしました。その後帰宅途中、近所の人と一緒になりました。彼女は警察に勤めているのですが、国会議事堂のフェンスが野党議員により撤去される騒ぎがあり大変だったそうです。「3月15日の式典にはきっとまた(暴動を含めた)動きが始まってその後3月末ぐらいまでは警戒体制で大変になる。もう辞めて欲しい。」と訴えていました。3日はJSTVの番組でブダが紹介されていましたが、天気が悪くあまり綺麗にうつっていませんでした。なんか残念。

▼ここのところ、政府に対するデモが各地で非常にたくさん開かれている。大きなところでは1日はSvabhegyにある小児専門病院閉鎖に反対するデモがあった。
▼1日には「バイオテクノロジーの開発(ブダペストだけではなく、デブレツェン、ペーチ、セゲドでも開発に努める)」に関する計画についてを聞きにジュルチャーニ首相がデブレツェンを訪れたが、卵やオレンジを投げつけられたとか。
▼薬局会も2日、「薬品販売に関する新しい政策(箱代・医師が同じ効果があれば一番安い薬を選ぶ義務・薬販売の自由化・薬に対する補助金の率の引き下げなど)が薬局側に正確に伝えられていないため薬局は混沌状態にある。」と政府を非難。
▼このような中、与党(特に自由民主連合)は、春の国会で税法を改正し不動産(固定資産)税を導入しようと検討しており、更に国民の不満が高まる状況となっている。
▼ブダペストでは20以上の専門高校が閉鎖・統合されることになっており、これに反対するデモも行われている。(これとは別にブダペスト6区でも独自に学校数を減らす動きがあり、ある日本語の授業もある学校でも統合の通知が届いたようで、8日にそれが決定するようだ。この学校には日本語の教育実習生も入っており、もし本当に統合され、なくなってしまうと非常に痛手。)
▼各自治体から車の税の支払いに関する通知がそろそろ送られる。(支払い期限は3月15日)(重量じゃなくて、排気量と車の新しさで税金が決まる。)
▼2日午前10時、野党FIDESZ所属のヨーロッパ・国会議員が国会議事堂のまわりのフェンスの撤去を始めた。その後、警察が介入し騒ぎはおさまったが、その後、このニュースを知った人々(デモ隊)が国会議事堂前に押し寄せた。
▼これに関しFIDESZは「100日以上も国会議事堂前広場が閉鎖され続けているのは憲法違反。だから民主主義を守るためやった。罪は受ける。」と主張した。
▼FIDESZの動きは、憲法違反を犯してでも権力を用い、人々からデモの自由を奪っている今の政府は駄目。だから再選挙を!という意味もある模様。(国会議事堂のまわりのフェンスを「鉄の壁」と称している。)
▼与党側は、このFIDESZの動きに「フェンスの撤去は法律違反!」ともちろん怒り心頭。
▼http://fidesz.hu/index.php?CikkID=71627で、写真・ビデオでこの時の様子が見られる。
▼この騒ぎの中、2日ブダペストの複数の病院前で閉鎖に反対するデモが行われた。(妻が出産する予定の病院も閉鎖予定。この病院はペシュト県の指定病院で110年の歴史がある。もし妻の出産前に閉鎖されてしまうと、ブダペストの反対側へいかなければならないとか・・・)
▼FIDESZの動きに対し2日、大統領も声明を発表。国会議事堂前のフェンスが撤去されないことは憲法から見て好ましくないとしながら、FIDESZ議員によるフェンス撤去は法律違反であり、国民の模範・規範となるべき議員がとるべき行動ではなかったと述べた。
▼FIDESZの動きに連動して、暴動が起きる可能性が否定できないとして、国営ラジオ局横の道が再度閉鎖された。
▼2日夜になっても続々と人が国会議事堂前に集まり、昨年の秋のような雰囲気となる。暴動を警戒して大量の警官も配備されるが、比較的落ち着いていた。(結局午前1時半ごろ警察がデモを解散させたとラジオで聴きました。)
▼ブダペスト警察本部はフェンスを取り除いた議員に対する通達を行う予定。
▼野党のハンガリー民主フォーラムはFIDESZの行為を支持しなかったが、KDNP(キリスト教民主人民党)はこれを支持。
▼政治学者によると、今回のFIDESZの動きには党首オルバーン氏が、自分の指導力を高める意味として動いた可能性もあるだろうとのこと。ただ、今回の騒動が大きくなる可能性もありその面では危険だったと指摘した。
▼撤去されたフェンスは3日の午前中に警察によって再度たてられた。そしてお昼には集まっていたデモ隊を解散させた。
▼去年秋より多くの暴動がハンガリーで発生したが、Nepszabadsagの調べでは大学生の7%が、政治デモに参加する意志があり、3.3%はその時、ものを壊す行為をしてもかまわないと答えた模様。

▼3日もMatrafuredという町で、学校閉鎖に反対する人々が道を半分封鎖するデモを行った。
▼3日、ペーチでは政府に反対するデモ隊の一部が、社会党事務所に投石を行った。
▼3日、警察がフェンスを再度たてデモ隊を解散させた後も人々はそこに止まり、その後少なくとも5回は警察が集まった人達を解散させた模様。ただ夜11時にはすべての人が家路についた。
▼4日、連立与党自由民主連合の有力者Fodor Gaborが「国会議事堂のフェンスは取り外すべき」と主張。
▼警察は国会議事堂に集まったデモ隊の内、17名を取り押さえた。
▼法務・法執行省は、デモ・集会に関し「最大で連続5日まで」という規定を盛り込もうとしている。(まあ、名前を変えてやればずっとできるだろうが)
▼4日の日曜日も警察が何度も集まったデモ隊を解散させる動きがあった。一方人々の中に、フェンスと自分をくさりでつなぐ行為をする人も現れた。
▼ドイツから大量のゴミが不法に運び込まれている問題で、国境警備隊は「EUに加盟してから、EU国内での移動に関してぇア関税職員が荷物を細かく調べることがなくなったため、ゴミの不法持込も阻止できない。」と述べた。
▼ミシュコルツの病院では、診療代を支払うための自動販売機が設置された。
▼外国人がハンガリー国籍を取得するには、いろいろな手続きや試験が必要で時間も大変かかるのだが、これが徐々に簡素化されつつあり、その影響か2006年に国籍取得のために手続きを行った人は2005年より1万4000名増えたそうだ。
▼3日はまた強風が吹き、家の屋根が壊れたりして、そのための消防隊の出動要請が80件を超えた。
▼ハンガリーの国会には2002年までは歴史ある党「独立小地主(農業)党」の議員がいたが、その後FIDESZに吸収される形となった。ただここにきて自分たちの要望をかなえるために、FIDESZから抜け出して再度党を立ち上げる動きが出てきている。
▼Dombovarでは、1月よりタバコに関する条例を施行し、喫煙所で吸わない人、道でタバコをすてた人に対し罰金を徴収することになった(罰金額は3万フォリント)
▼月曜日は変わりやすい天気となりそうです。風がおさまり体感温度が高くなります。最高気温も6〜11度まで上がります。
▼火曜日は雲が広がり各地で雨となりそうです。最高気温は3〜8度の予想です。
▼水曜日は火曜日ほどではありませんが、天気は崩れたままのようです。雨や雪がふるところがあります。最高気温は1〜6どの予想です。
▼木曜日は厚い雲に覆われます。ただし雨の量は少なくなりそうです。最高気温は2〜7度の予想です。


2月2日

多忙につき、ちょっとだけです。(語彙集関係の問い合わせもいただいていますが、お返事は日曜日になるかと思います。申し訳ありません。)

▼2日に予定されていたハンガリー鉄道のストライキが回避
▼先日EUから中小企業用に事業援助費が出る話を書いたが、規則が厳しく「70%は自己資金で事業を動かす」という条件があるらしく実際にはなかなか申請が難しい模様
▼国道2/Aで、今後2ヶ月に渡り、政府に対する抗議として道の半分を封鎖するデモが行われる予定。
▼A型インフルエンザがハンガリーに発生した。(みなさんご注意を!)
▼国会議員が自分の財産についての報告書を国会に提出した。多くの議員に数百万単位の借金があるようだが、それと同時に証券や不動産も持っているらしい。(借金はカモフラージュか?)

2月1日

小耳
▼現在「パタチンタ殺人」事件の裁判が行われている。これは2005年に、前科がある32歳の男性が当時同棲していた女性の10歳の子供に、薬を大量に入れたパラチンタを食べさせ殺そうとしたもの。
▼最近ハンガリーでは森林の不法伐採が相次いでおり、ザラ県では15ヘクタールの林の3分の1の木が切り倒され運び出されていたことが明らかになった。
▼2月1日より電車、長距離バスの値段が上がる(6〜30%)
▼ハンガリー鉄道関係の病院が閉鎖される可能性が高いことを受けて、2日(金)の朝8〜9時にハンガリー鉄道でストが行われる可能性がある。

レート
100円=158.86フォリント(OTP/1月31日)

天気
木曜日:未明から早朝にかけて強い風がふきますが、その後は徐々に天気が回復するそうです。最高気温は7〜10度の予想です。
金曜日:徐々に雲が広がり夜に雨がぱらつくところもありそうです。最高気温は2〜7度の予想です。
土曜日:特に午前中の天気はあまりよくないです。雨や雪のところもあるそうです。最高気温は3〜8度の予想です。
日曜日;土曜日と似たような天気になりそうです。

PCゲーム
暴力的要素が含まれるゲームについては「子供が暴力的になる」という意見と「ゲームをすることで個人の持つ暴力性がすっきりしかえってよい」とまったく反する意見がある。EU内でも例えばハンガリーではゲームに対する規制は特にないが、ドイツでは暴力的要素が含まれるゲームに対しては規制があるなど各国で対応が違う。ただここにきてEUはゲーム販売にいろいろルール(例えば年齢制限をくわえるなど)を考えているようだ。

フリーズ
2月1日は今年最初の大きな税金その他の申告の期限日となっているが、インターネットを通じて申告するようになっている。ただ、このため税務局(APEH)のシステムが大量のアクセスに耐えられずここ数日で数度もフリーズしているようで、申請しても「間違い」を送り返したりして、会社の会計を担当する会計士を困らせている。(実は私達もまさにこれで大迷惑を受けました。)

積載量オーバー
2月1日より、高速5号線でトラックの積載量を測る場所ができたようで、ここで積載量オーバーが発覚すると数十万フォリント単位の罰金を受け、オーバー分を別のトラックなどに積み替えない限りそこから出発できなくなる。(はかりはアスファルトの下につけられていて、そこを走ると重さがわかるようになっているようだ。)

ルーマニア
ハンガリーとルーマニアは決して仲がいいとは言えないようだが、EUメンバー同士になっても国境ではいろいろトラブルがあるようだ。ルーマニアの新聞によると、ハンガリーとの国境でルーマニア人がいじめられており、難癖をつけられてハンガリーの入国を拒否されていると伝えている。(ハンガリー側はこれを否定。「ブダ肉を発見したときは、獣医を呼んでいるだけ。」と応えている。)

高速
ハンガリーの高速道路には1年間のパスがあるが、これは13ヶ月使える。そのため去年購入した同パスの有効期限は1月31日で切れた。2007年の1年パスの値段は(普通乗用車の場合)3万7200フォリント。ただ、1ヶ月用パスを一遍に数ヶ月分購入することもできるそうだ。

悪くない
ドイツから大量のゴミが不法に運び込まれていた問題で逮捕されたkunbajaの市長だが、「妻の会社はこれまでずっとドイツからプラスチック工業の原料を仕入れていたし。今回もその一環。だからなぜ罪になるのかわからん。」と言っているそうだ。(ゴミといえば、ジュール近くAbdaという町で10トンのプラスチックゴミが放棄されていて、現在撤去命令が出されている。)

強風
気象局によると、1月31日から2月1日にかけて、また強い風が吹くと予報している。今回は特に中央ハンガリーでかなりの風になるらしい。(今これを書いている-午前4時現在-窓の外はかなりの風です。)